参考文献

このページは、漫画・講演会・デザイン制作などで
参考にしてる文献を紹介しています。
制作者の方に敬意と感謝を込めて。

あなたの苦しみを誰も知らない

著者 クラウディア・ブラック (著)
水澤都加佐 (著)
会津亘 (著)
発売日 2021/3/8

ACを提唱したクラウディア・ブラック氏によるトラウマ治療と依存症治療のダブル解説本。二つそろってるのはこの本ぐらいかもしれない。症状、グラウディング、治療のプロセス、スピリチュアリティー、心理療法、許しとは何かまで事細かに書かれている。節々に現れる、クラウディア・ブラック氏の観察眼と患者の治療中の悩みへのコメントが的確すぎて刺さる刺さる。

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レジリエンスを育む―ポリヴェーガル理論による発達性トラウマの治癒

著者 K.L.ケイン (著)
S.J.テレール (著)
花丘 ちぐさ (翻訳)
浅井 咲子 (翻訳)
発売日 2019/11/27

本自体は一章ごとにわかりやすくガイダンスされていて読みやすい。しかし内容がちょっと難しい。ある程度のトラウマの知識、自律神経の情報を手に入れてから読むのがおすすめ。
自律神経とトラウマの関わりとはなにか、幼少期に自律神経の発達が阻害されることによって何が起こるのか?かなり詳細に書かれている。この本を読めば自律神経とトラウマの関わりがより深く理解できる。

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依存症・トラウマ・発達障害・うつ「眠り」とのただならぬ関係

著者 垣渕洋一 (読み手)
松本俊彦 (読み手)
栗山健一 (読み手)
白川美也子 (読み手)
堀内史枝 (読み手)
張賢徳 (読み手)
発売日 2023/3/20

「眠り」について各々の分野から専門家によるコメントが載っていて眠りについて詳しくなる本。睡眠障害や悪夢についても簡単に書かれている。薄くて読みやすくておすすめ。

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図解臨床ガイド トラウマと解離症状の治療

著者 サンドラ・ポールセン (著)
新井陽子 (監修)
岡田太陽 (監修)
黒川由美 (翻訳)
発売日 2012/3/21

解離性同一性障害の治療の本。出版自体は10年前のものだが、解離しているパーツをどのような手順でどの時期にどのような治療するのかまとまっている。
とにかく本が大きく、かつ大きなイラスト付きで余白も生かされていてかなりわかりやすく読みやすかった。関連する単語もまとまっている。ある程度知識があれば患者の立場でもわかりやすいだろう。

→「トラウマと解離症状の治療―EMDRを活用した新しい自我状態療法」を購入する

トラウマインフォームドケア—“問題行動”を捉えなおす援助の視点

著者 野坂 祐子 (著)
発売日 2019/12/25

トラウマインフォームドケアについて書かれた本。日本人が書いてるのでとにかく文章がわかりやすい。
トラウマのセラピーではなく、支援職の方々に向けられた本。支援職者が「この問題行動はトラウマ由来かもしれない」という視点をもつことの重要性と、相手に巻き込まれてしまう支援者のトラウマ反応など。入門におすすめ。

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「いごこち」神経系アプローチ 4つのゾーンを知って安全に自分を癒やす

著者 浅井 咲子 (著)
栄田 千春 (編集)
大越 京子 (イラスト)
発売日 2021/3/15

一冊目の「「今ここ」神経系エクササイズ」に続いて、もっと詳しく実践的に描かれた本。恐らく支援職向けだと思われるが、自律神経の見分け方、自律神経とパーツワークの組み合わせ方や、手順などは当事者でも参考になる。

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「今ここ」神経系エクササイズ

著者 浅井咲子 (著)
大越京子 (イラスト)
発売日 2017/12/25

図説付きで自律神経のポリヴェーガル理論について学べる貴重な本。当事者に向けてセルフケアまで書かれていて大変ありがたい。入門におすすめ。

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身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法

著者 べッセル・ヴァン・デア・コーク (著),
柴田 裕之 (翻訳)
発売日 2016/10/11

長年トラウマの治療の最前線にいるべッセル・ヴァン・デア・コーク氏の本。トラウマが否定されていた時期からPTSDの名称が付き、薬物治療、カウンセリングなどのトークセラピー、EMDRの登場、そして最新の治療法まで、著者の深い考察と経験とともに語られている。
大変興味深く面白かったが、ほぼ文章で600Pある。これを書けるパワーがすごい。読むことでトラウマ治療の歴史の流れがよくわかる貴重な一冊だった。

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複雑性PTSDの理解と回復

著者 アリエル・シュワルツ (著)
野坂祐子 (著)
発売日 2022/4/5

複雑性PTSDについて大変わかりやすかった。治療の全体像や、症状の全体像、セルフケアまで掲載されている。とにかく当事者に向けて優しく書かれた文章であることもよい。

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複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ

著者 ピート・ウォーカー (著)
牧野 有可里 (翻訳)
池島 良子 (翻訳)
発売日 2023/4/27

当事者兼セラピストによる複雑性PTSDの本。トラウマ反応の「迎合」についても記載されており、共依存もトラウマ反応の一つだと詳しく書かれている貴重な本。
「トラウマ反応の組み合わせ別★性格診断」のような精神分析が載っていて、あまりの詳しさにひっくり返りそうになった。私のことを見ていたのか?
翻訳自体は読みやすいが、当事者が執筆してるからか迫るものがある。

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